2008年02月24日

移動、移動。

行く前から雪と強風に、めげそうになる。
奈良へGO。
「おかわりありません」の言葉の意味を、内容を確かめにいく。
チェーンストークス呼吸がでているよとは聞いていた。
無呼吸の時間が結構ながいように感じる。
その視線を捕らえることはできないが、
どうやら、内面へと向かっているようにも感じる。
自分の中へ、過去へ、右へずれていく眼球運動。
時折、はっと見開く。
今、ここの光景は、届いているのだか、どうだか。

舌にかひがつき、唇は皮がむけた使われてない口腔からは、
病室に入るとすぐに膿の匂いがした。
小一時間かけて、顔のマッサージから始める口腔ケアをする。
たまに訪れる人間に、なにができるものか。焼け石に水にも思える。
自力での痰の排出は出来そうでいて、
しかし、なかなか思うように出ないのがもどかしい。
声をかけながら、スポンジで痰を、かきとりながら
無呼吸の時には、この人の意識はどこにいているのか等と思っていた。

呼吸が始まると、途絶えていたなにかが通うのか?
まだ、彼女の人生のなにかが、ぬぐい去れてない。
まだ、彼女は、この世界にいている必要があるのだ。
表情は、かなり柔和になり落ち着いてきたものの。
まだ、時がきていない。

そして、現状。
「今、最高の状態にあるように思います」という看護スタッフの言葉に
うそはない。
この長時間を、現状以上に悪化させず、
肺炎をおこさずに、いているのは、この病院の力だ。

脳の萎縮と、大規模な梗塞により
意識は内側へと向かい、外へは表出しにくい、あるいは出来ない。
彼女の生は、まだ終わっていない。
どんな風に、この状態を保っていけばいいのか、かなり途方にくれる。
心不全と不整脈と誤嚥性肺炎、
意識レベルの向上を求めるのは無理がある。
高カロリー輸液の管理と感染予防。
すべてを満たす、退院できる場というのはどこにあるのか。







posted by CORONA at 03:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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